基本の文法
このセクションでは、Pythonプログラミングの根幹をなす最も基本的な要素を学びます。変数を使ってデータに名前をつけ、様々なデータ型を扱い、`if`文や`for`ループを使ってプログラムの流れを制御する方法を理解します。これらは、あらゆるプログラムを構築するための基礎となる部品です。
変数とデータ型
データに名前をつけて保存するのが「変数」です。Pythonでは、数値(`int`, `float`)、文字列(`str`)、真偽値(`bool`)など、様々な種類のデータを扱えます。
width = 20
height = 5 * 9
area = width * height
greeting = "Hello"
is_active = True
制御フロー: if文
`if`, `elif`, `else` を使って、条件によって処理を分岐させます。インデント(字下げ)がコードのブロックを定義する重要な役割を果たします。
score = 85
if score >= 90:
grade = "A"
elif score >= 80:
grade = "B"
else:
grade = "F"
print(grade) # --> "B"
制御フロー: forループ
`for`ループは、リストなどの要素を一つずつ取り出して処理を繰り返します。`range()`関数を使うと決まった回数の繰り返しが簡単に書けます。
fruits = ["apple", "banana"]
for fruit in fruits:
print(fruit)
# 0から2まで3回繰り返す
for i in range(3):
print(i)
制御フロー: whileループ
`while`ループは、指定した条件が `True` の間、処理を繰り返します。無限ループに陥らないよう、条件がいつか`False`になる設計が重要です。
count = 3
while count > 0:
print(count)
count -= 1 # count = count - 1 と同じ
print("Go!")